流産した話
ずっと妊活しててやっと赤ちゃんを授かっていたのだけど昨日病院でお腹の赤ちゃんの心臓が止まってると言われた。
稽留流産っていうんやって。何にもお腹も痛くなくて今も出血も何にもしてなくてお腹にいるんだけど、もう死んじゃってるんだって。
私無知すぎて、流産=お腹とか痛くなって出血したりするって思い込んでたから、診察室で先生に『残念だけどもうこれ以上の妊娠継続は難しいです』って言われた時に意味がわからなくてフリーズした。
7月の下旬に妊娠検査薬で陽性が出て、産婦人科に行って赤ちゃんの袋と心音確認して大喜びしてから20日くらいしか一緒にいれなかった
もちろん知識として、初期の流産(初期に限らずだけど)は誰にでも起こりうる事って知ってたのに心のどこかで他人事というかまさか自分の身におこるとは思ってなくて
先生に言われた時は実感がなくて涙もでなかったんだけど待合室に戻ったときに娘に『あかちゃんげんきだって?』って聞かれてその時に一気に涙出て来て号泣した
早めがいいっていう事で二日後の水曜に手術しましょうっていうことで、全身麻酔なのでおそらくフラフラだろうし娘もいるから、夫にその日に仕事急遽休めるか電話しないといけないなって思いつつも、夫に何て言えばいいのかわからなくて電話できないままタクシーで家に帰った
タクシーに乗る時泣いていたのでタクシーの運転手さんも何かしら察して下さっていたのか、娘にちょっと話しかけてくれたりしたけど私にはノータッチでその対応がありがたかった
家に帰って、夫に電話して『もう赤ちゃんお腹で死んでるんだって』って言うたらまた涙出て来て『ごめんなさい』って言うた
夫は何て返してきたのかもう覚えてないんだけど、慰めてくれてたと思う
仕事中なのにショックな事を言うてしもて、まだあと何時間も仕事なのに可哀想なことをしてしもたなって思った
夫はわかりやすい性格なのだけど、わざと明るい感じで帰って来て何も言わずにコンビニで買ってきた私の好物の焼鳥を机に置いて風呂に入った
お母さんに電話したらお母さんも『可哀想に…』って一緒に泣いてくれた。お盆に、赤ちゃんが出来たってみんなに発表して喜んでくれたのにこんな事になってがっかりさせてしまってごめんなさいって思って
またごめんなさいって謝った
一人だけ妊娠した事を話してる友達がいて、その子にもLINEして、そしてまたごめんねって謝った
その友達に、『(私)ちゃんは何も悪くないんだから自分を責めたらいけないよ』って言われたのに謝ったから怒られた
その時はもう頭が混乱してて、先生に『初期の流産は事故のようなもので予測もできないしお母さんも赤ちゃんもどっちが悪かったという訳ではない』って言われたけどわかってたけど、
私があの時重い荷物を持ったからかな?とか、背伸びしたから?パイナップルを食べたから?とか自分の行いを後悔したし、みんな喜んでくれたのに本当にがっかりさせてしまってごめんなさいって思いで頭が溢れて、ごめんなさいと涙しか出てこなかった
そこからはもう、やけに冷静になって(仕方ないことだ。)って思えたり、いきなり思い出して大泣きしたりの繰り返し。
昨日の晩夢を見て、妹とどこか知らない都会でお買い物して遊んでる夢で、朝起きて天井見た時また現実世界を思い出して夢に戻りたいって思った
そんなメソメソしてる自分が嫌でたまらなくてまたボーっと見てるわけでもないテレビを眺めていたらいきなり友達に言われた言葉を思い出した
もしも何かあっても、(私)ちゃんの家族とかが悲しむっていう『悲しむ』はもちろん赤ちゃんの事楽しみにしてたから残念で悲しいのもあるけど
何よりも(私)ちゃんが全ての負担を背負う事になるし、一番ショックで悲しいのは(私)ちゃんやから、それを思って心配してのみんなの『悲しい』の意味やから
(私)ちゃんがみんなに悪いなって思う『悲しい』の意味とは違うからねって。
思い返せば、夫も一緒に泣いてくれたけど、明るく振る舞ってくれて好物の焼鳥を買ってきてくれたり家事を手伝ってくれたのも
お母さんの『可哀想に…』も、赤ちゃんだけではなくて私へ対しての可哀想にだったのかなとも思うし
友達も『私に出来ることあったら言うてね』って言うてくれて
その時初めて、あ、ごめんなさいって私が謝るのも思うのも違うんだなって府に落ちた
みんな私を心配してくれてるのに、ごめんねって謝られたらツラいし いやそれは違うんだよ!ってなるよなって。
赤ちゃんにもずっと、『産んであげられなくてごめんね』って思ってたけど
少しの間だったけどお腹に来て一緒に生きてくれてありがとうっていう思いに変わった
すぐには気持ちを切り替えられないけど、少しずつまた前向きに考えられるようになっていけたらなと思いながら生きていく
明日手術で赤ちゃんとさよならしなくてはいけなくて、たぶんまた泣くだろうけど
でも今までの気持ちの涙とは違う涙だろうなって思います。
この事を文章にして誰かに読んで貰うのって、どうなんやろうって思いもあったし今もあるのだけど
書いて自分の気持ちを整理したかったのと、
流産ってわかってから私自身がずっと流産の事について同じ経験をしてらっしゃる方の動画とかブログを読んだりしてて、それで気持ちが少しだけ救われたので、私も書こうと思った。いつか誰かの目に止まって少しでも何かお役にたてたらな
私のブログじゃあんまり役に立たないかもしれんけど。
ここまで読んで下さった方がもしいらっしゃったら本当にありがとうございます。
唐突に終わります。