お父さんが死んじゃった話
元気だったお父さんがいきなり死んでしまった。
前日も、その当日も元気で普通に仕事もして日課の温泉にも入りに行き なんなら食後にポテチまで食べていたみたいなのに
いきなり夜中に具合が悪くなってそのまま
心臓マッサージを1時間以上施して下さったみたいなのだけどもう戻ってきてくれなかった
知らせを聞いた時なぜか涙が出てこなかった。台所の隅でうずくまって震えながらパニックになっていた。
夫に落ち着いて!と肩を揺すられて初めてそこで声を出してわんわん泣いた。娘がびっくりしていて心配そうに側で私を見つめていた。
実家に帰るまでの荷造りの時間、そして車で自宅に向かう道中の片道4時間(実家は電車とかも通ってないような田舎)が苦しすぎて本当に地獄だった。
夜だったのだけど、その日は月がとても綺麗で明るくて。あ、お父さんが帰りやすいように照らしてくれてるのかななんて思ったりしたけどすぐにそんな死んですぐのお父さんに上の世界でそこまでやれる権限まだないやろなと思った
まだまだ上では初心者の新参者だろうから
ずっと車内でも泣いたり泣き止んだりを繰り返していたら顔がむくむく腫れてきて途中で飲み物を買いに寄ったコンビニのお客さんに三度見くらいされた。
なのに実家に到着して冷たくなったお父さんの顔を触った時にもまた涙が出てこなくて私はもしかしたら物凄く冷たい人間なのかなって心配になったのだけど、先に帰ってきていた弟に「お父さんの顔を見て安心したんだね」って言われて少しホッとした。そしてその後私は目玉だけで横を見ても目尻の皮膚が山のように腫れ上がってその山を目視出来る程連日号泣する事になる。
その内号泣しても目の腫れを最小限に留める技まで編み出していた。
お母さんは酷くショックを受けていて私達家族の前では憔悴しきっているのに話を聞いて駆けつけて下さる知り合いや仕事関係の人が来ると人が変わったように喋り続けて無理をしていた。
無理に喋り続けていないとやってられなかったんだと思う。
ご飯も殆ど口にしなくて飲み物も飲むと咳き込んでむせて泣き続けてるお母さんを見て本当に心配で怖くなった。
私も悲しいけどしっかりしてお母さんを守らないとって思った。弟も妹も同じ気持ちだった
が、泣いてしまう。
元気だったお父さんなので家の至る所にお父さんの生活の痕跡がありすぎてそれを目にするたびに思い出が溢れ泣いてしまう。苦しい
仮通夜に来てくださった知らないおじさんに「辛いと思うけど気を確かにね!寿命だったんだよ」って言われて心臓がズンっとなった。
私物凄く気が確かだよ、少なくとも家族を亡くしたばかりの人間に寿命だったんだよって言えちゃうあなたよりはって思った。
長女はおじいちゃんが死んでしまったと理解はしたようだけどまだ実感が湧いていないようで妙に元気にしていてそれが少し悲しい。
子供だからまだ仕方ないとわかってるけど、どうかおじいちゃんの事を大きくなっても覚えていてほしいと思う。お父さんは長女の事をとても可愛がってくれていた。
次女(11ヶ月)と甥っ子(3ヶ月)はきっとおじいちゃんの記憶がないまま大きくなってしまうのでどうか長女だけは少しでも孫たちを溺愛してくれていたおじいちゃんの事を覚えていてあげてほしい。
おじいちゃんの事を忘れないでいてあげてほしい
仮通夜、お通夜、お葬式と連日やらないといけない事などが多くて忙しくてみんなほとんど眠れていなかった。
悲しい時なのに悲しむ事に集中できなくて辛いんだなって思ったけど、逆にそれがよくもあって少しだけ忙しさにも感謝した。
お父さんともう何十年も手を繋いだ事がなかったので、その忙しさの合間に何度も顔を見に行き手を上から握って話しかけた。
寒くない?とか
ドライアイスで冷やされてるから寒いに決まってるけど死んじゃってるから寒くないか!とか馬鹿なこと言ったりして。(くだらなくてごめん。最近終始テンションおかしいんよ家族みんな)
火葬して骨になっちゃうお父さんを見るのが怖くて(自分の心が壊れてしまうんじゃないかと怖かった)葬式の前日の夜は眠れなかったのだけど、いざ骨になったお父さんを見たときにまた涙が出ない現象になった。
なんだかホッとしていた。
毎日少しずつ変わっていくお父さんを見るのが辛かったのが大きいけど
これで正式に天国へ行けるような手続きが終わったのかなとか勝手に妄想して安心した。
見た目も中身も高田純次みたいな人だったので恐らくごめーん!死んじゃった!とか言って夢枕に出てきたりするんじゃないかと本気で思って若干ビビってたんだけど未だに夢にも出てきてくれない。
なんか上の仕組みとか全くわからんし知らんけどもしかしたら夢枕にたつのにもポイント貯めなきゃ出来ないとかシステムがあるかもしれないよなって思ったりしてる(大丈夫ふざけてないよ!本気で思ってる)←いよいよヤバいと思われてそう
そのうちポイントがたまったらまずはお母さんの夢枕にでもたってあげてほしい
お父さんの仏壇に毎日お線香をあげて、タバコを置いて、お酒に好物の果物とかお菓子とかご飯をあげてるんだけど
今日はなんとなくヤクルト1000をお供えしてみた。たぶん喜んでると思う
そしてこの待遇いつまで続くのかな?って笑ってると思う。
みんな家族はなんとか前を向いて頑張ろうと各々してるのだけど、まだみんなそれぞれが毎日色んな場面でお父さんを思い出して泣いてしまう
それを見てまたみんなつられて泣いたり
でもまた泣き止んでテレビ見て笑ったりまた泣いたりの繰り返しな状態です
こうやって少しずつ前を向いてお父さんの事を大切な思い出にしながら生きていくのかな
まだよくわからないけど
お父さんの事とても大好きでした
また次生まれ変わってもお父さんとお母さんの子供に産まれたいです
ごめんねまとまりがないしおちもないのだけど涙が出てきたので強制的に終わります。
全然なにが言いたいのかわけわからん文書やと思うけどごめんね
もしも読んでくれた人がいたら本当にありがとう。おやすみなさい